「やわらかな葬列」ハスミケイ
基本的に書籍化されているものを読んだ場合しか書いてないんだけど(理由:なんとなく)
ちょっと書き残しておきたい気分に駆られたので。
読んで!って喧伝したいような、自分の中にそっと秘めておきたいような、そんな作品だった。
大切、とか、大事、とかより、愛おしい、と思って
愛おしいものをそっと愛でて、そして失われてしまったそれをそっと抱え続けるような、葬列。
これは、作品自体とは関係なくなってしまう話なのだけど
私は某あいどる事務所のおたくで、言うて物凄い頻度で通ったりというのでは(少なくとも今は)ないのだけど、でもやっぱり現場が好き。
現場でしか観られない感じられないものがあると思っているってのもあるし、そもそもコンサートや舞台が好きなんだと思う。タマゴが先かニワトリが先か、もうわからない。
で。現場で観えるものは、そのときの自分の中にしかない。
記憶は薄れていってしまうものだから、それをなんとか言葉にして残しておこうとする。
言葉で表しきるのは不可能だし、何かが変質してしまう場合だってある。
でも、言葉にしきれないことよりも、いつか何も思い出せなくなってしまうことの方が私はこわい。
ばかみたいに必死になって言葉を連ねて、何度も読み返して、そうやって抱えている。
現場はものすごく「今」のものだけど、私が積み重ねていっているのはたぶん過去なんだろう。
そういうことを、この作品を読んで何故か思った。
今秋の文フリ東京は行けないと思うので、もし通販されるならほしいなあ。
物語はやはり本の形で読みたい。

