『文藝 2020秋』河出書房新社
こういう場合付けるべきタグはbookなのかmagazineなのか。(自分で決めろや)
「推し、燃ゆ」宇佐見りん
ピーターパンとか男女混合ユニとか、現実には(わたしの知る限り、おそらく)近い人がいない設定になっていて、気が配られているな、と考えた自分は嫌な読者だなと思った。や、実在のアイドルをネタに書かれるよりは気配りされてる方が(わたしは)いいが。(いつぞや、元々担の怪我をネタにしてるって小説あったよね。読んでないから内容把握してないしもう作者も覚えてないけど)(とか思ってたらTLでその作者が話題になって笑うしかなかった)
前半はなんか全然共感も感情移入もなくて、ひたすら違和感みたいなものを感じながら読んだけど、学校辞めた辺りかな、からマシになった。自分も生活能力がないからだろーか。
なんかでもこの主人公は、一生で一人だけを推して推しきったわけで、それはほかのおたくからは幸せに見えるかもな、とか思う。あと、相手のアイドルも、解散を事前告知してくれたし解散ライブもしてくれた(主人公も入れてる)し(そもそもメジャーだし)、わりとちゃんとしてるというか、少なくともこういうENDとしてはマシな部類では?とか思ってしまった。(これ読んで言及する点そこなのか)
うーん。やっぱり、話題になってるほどわたしには刺さらなくて、ちょっと寂しいw
「ババヤガの夜」王谷晶
ババヤガとは、って感じだが、これかな?
どうしてこういう話ってさて死んじゃったのか生きてるのか(いやでもこの匂わせたぶん死んじゃったよね)みたいな終わり方するんだろう。
と思ったけど、あえて王道(?)をなぞってるのかなー。
「断崖式」桐野夏生
しんどい話が多いな。(それを言っちゃあ)
エッセイ「手を取り合い、最短の道を行く」秋元才加
世間がアイドルや女性の集団に望むドロドロとしたイザコザもさほどなく、各自の夢を叶える為、最短距離を導き出そうと多くの時間を費やした。足を引っ張り合う時間なんてない。手を取り合い知恵を出し合って、どうしたら前進できるかを一生懸命考えた。常にモチベーションを保ち、私たちはどこへ向かって行かねばならないのか、目標やゴールのすり合わせを沢山した。ミーティングは大体15分。だらだら話し合わない。夢も大事だが、遊びも大事。私たちはいつだって忙しい。
「桃子さんのいる夏」こだま
わりと好きかもしれない。
「シスターフッドについて語るわれわれというブラザーフッドについて」TVOD
サブカル周り(所謂非モテ・非マッチョな男性たちの、男性中心主義、女性に対する所有欲)について、なるほど、と思いながら読んだ。
「発展途上のシスターフッド映画」真魚八重子
シスターフッドの映画について考えると、それが先行する男性的な映画の焼き直しを多く含み、そこに女性ならではの問題と物語性を取り入れたものという、二項対立が透けて見えてどうしても二重の語りをしたくなるのだ。
女性主人公の映画として成立する、女性主体のシスターフッド映画はまだまだ発展途上中だ。
「誘惑のために」瀬戸夏子
これも、なるほどと興味深かった。
高橋たか子『誘惑者』
サガンはそのうちまた読みたいかもしれない。
「私の好きな「私たち」 シスターフッド作品ガイド」青柳菜摘/大前粟生/五所純子/野中モモ
『うちのクラスの女子がヤバい』衿沢世衣子(講談社)
「神様」(『心臓』所収)奥田亜紀子(リイド社)
『小春日和 インディアン・サマー』金井美恵子(河出文庫)
『さらば友よ』橋本みつる(新書館)
『幻の朱い実』石井桃子(岩波現代文庫)
「非常時の日常 23人の2020年4月-5月」
沖縄の辺野古基地建設反対運動についてが興味深かった。なかなか、実地(?)を知る機会はないので。
「文態百版 歴史と文学の基本パラメーター 2020年4月~5月」山本貴光
岸政彦「リリアン」を読んでみたいと少し思った。

