〔少女庭国〕

『〔少女庭国〕』矢部嵩(ハヤカワ文庫JA)

 

最初の表題作が意外にも?短編で、これだけでもずしりとくるけど、その後の少女庭国補遺がすごい。
無限に続く部屋、無限に増える卒業生。ところどころに生まれる「二人」の関係、感情。
補遺すごいけど、でもたしかに補遺であって、両方あってこそだなあ、とか。
羊歯子とか、n-m=1を達成した子は外に出たように読めるけど、どうなのかな?

「シチュエーションだけ作って最初だけ手を入れて、あとは窓とかディスプレイとか見られる媒体があれば何もせずともぼんやり眺めてられる。日々伸びる背を、色づく様を、咲いては枯れる観賞用の殺し合いの種を撒いた無限の庭の移り変わりを」

六十 〔東南条桜薫子〕

仕組みも目的も結局説明はされないけど、それがわたしは好きだった。