美味礼讃 下

『美味礼讃 下』ブリア-サヴァラン、関根秀雄・戸部松実訳(岩波文庫)

※上巻はこっち

 

『アエネイス』とかナチュラルに基礎教養みたいな扱いであった。(読んだことない)
ブリア-サヴァランだって200年くらい後の教養がないどころかフランス語もできない極東の奴が読むとは思ってなかったよねきっと。(本の中では東洋人=ギリシャ人である)
でも面白かった。書かれていることも文章も面白くてぐいぐい読んでしまった。私は当時の風俗も料理も知らないし、基礎教養・共通認識のように扱われていることも全然知らないけど、それでも。知ってたらきっともっと楽しめるのだろうなとは思う。
あとね、すごい、フランス人である、という誇りを感じる。アメリカに住んでたこともあるし、エピソードにはイギリス人もちょいちょい登場するけど、著者のフランス人という自覚は微塵も揺らがないし、なんとなくイギリス(人)へのライバル意識みたいなものを感じる…気がする。(なお、アメリカでイギリス人と飲み比べして勝ったエピソードを「国民的勝利」と題していたりする)
ホラティウス読んでみたいんだけどどうすれば……carpe diem……。

文章の面白さは訳もあるんだと思う。文庫版の訳は1966年みたいだけど、こういう日本語も好き。
ところどころ神父と牧師が混ざってる(同じ司祭に対して両方使われてる場面がある)のは気になるけど…。。

万物は死滅する。死は法則であって刑罰ではない。

(瞑想 二十六 死について)