カラスの教科書

『カラスの教科書』松原始(講談社文庫)

 

 

面白かった!
内容もだし、文章も読みやすい(…)

以前観たテレビ番組(地球ドラマチックだったはず)で、ヨーロッパ(フランスの方だったと思う)のシンリンオオカミの若い一匹狼を追っていたら一時期カラス(種類までは言ってなかった気がする。全身黒ではあった)と協力関係になっていたことがあったのが印象に残っているんだけど、北米の狩猟民の言い伝えとして「獲物を見つけると大声で泣き、オオカミを呼び寄せる」らしく、ありえることなのかもと思えた。※別にフィクションだと思ってたとかいうことではなくw、なんつーか、カラスとシンリンオオカミの生態としてありえる(ものすごく特殊というわけではない)んだなと思えた、というか。一過性でないのはもしかしたら珍しいのかもだけど。

アイスランドのワタリガラスは異様に人懐っこいらしい。やはりアイスランドへ行くべきか(やはり?)

 

カラスの戦闘能力でも勝てる相手なら何でも食ってしまう。これは生物のやり方として全く間違っていないのだが、なまじ戦闘力が低いために仕留めるのに手間取ったり、見るからに弱い相手しか襲えなかったりして、「残虐」「卑怯」というレッテルを貼られてしまうのだろう。とはいえ、反撃能力のない小さな青虫を道路に叩きつけて食べる多くの小鳥が残虐で卑怯、と言われないのは、ひとえに「青虫に同情する奴はいない」という理由かと思われる。

p.116カラス的グルメ

もし、黒島や波照間島のオサハシブトガラスの形態的な変化が農地や牧場に適応したものだとしたら、それは長くて1000年、短ければ100年にも満たない時間で起こった事かもしれない。しかも、それは人間がもたらした進化という事になるのだ。

p.159カラスのくちばし

(前略)向こうは命がけなので、そういう相手を「これ一つでお手軽に」追い払おうというのは虫が良すぎるというものである。

p.246カラス避けの効果