『やんごとなき読者』アラン・ベネット、市川恵里訳(白水社)
積んでる内にUブックスになってた……。
まぁ箔押しだしいいけど……。
面白いし、短いのですぐに読めてしまった。
名前こそ出ないもののエリザベス女王と想定される人物を主人公に据えたこういう小説が出版されて売れて評価もされる、というのがさすがイギリスだなと思ったりもした……。
少年がクラリネットを演奏するのを聞きながら、これは声だ、と女王は思った。モーツァルトの声、二百年も前に死んだのに、ホールにいるだれもが彼のものとわかる声だ。
(中略)
「私には声がない」
(p.126)

