グレショーの舞台第5弾。(放送は20210508-0605)
関西ローカルも観られる配信まじありがたい。
タグはふつうに考えてtvでいいんだろうけど(だってテレビ番組だから)、舞台を上演してるのでplayも付けちゃう。
脚本・演出:福田転球
歌唱指導:KWANI
特別出演:高木稟
身代わりで服役してた極道の男(義理堅人情(小島))の物語。
末澤・リチャ・大晴・佐野は複数役、正門は謎のヒョウ柄の人メインでアンサンブルも。
こじけんは主人公の不器用さをすごく上手く出せてたなと思う。ちょっと人とズレちゃう感じとか、だけど真っ直ぐだし絶対いい奴な感じとか。
歌もよかった。得意ではない(と少なくとも本人は思っている)かもしれないけれど、それがむしろこの役としては合ったなーと。あと念のため書いておくけど下手というわけではない……。ラストの歌とかめっちゃよかったな……。
そうそう、ラスト「社会復帰します」の後の「よし」の顔がめっちゃよかった。
正門くんの謎のヒョウ柄の人、まず外見のインパクトがデカすぎるんだけどw、決して普通ではないその中身を、わりと淡々とやってる感じが面白かった(interestingの方)。
物語上としては、あっ大阪のおかんやからヒョウ柄やったんか、っていう。
わりと序盤でおかんが出て行っちゃった家での御飯風景が出てくるの、そこに繋がってたんかーっていう。終盤、箸の持ち方を注意されておしり叩かれる、のが「おしりと御飯」なんだと思うけど、そういえば劇中、食事やそれに関連するシーンが多いし人情は「白飯」って何度も言う。老人ホームでお婆さんたちが出てくるのは、生き別れたおかん(主人公およびおかんの年齢設定がわかんないけど)をどこかで想像してるのかなあ。
そういえばヒョウ柄の人のシーンではラヴェルのボレロがかかる(アカペラや口三味線ではなく音響としてかかる)のは、繰り返しとかループとかを表してるのかも…?
リチャ、ポップでキュートだな……。
スキルが高いのはもちろんとして。
自動販売機とか天才じゃん!? あんな自動販売機あったら毎日買っちゃうよね!!(ない) なおそこで歌ってるのがLollipopなの個人的に面白かった(諸事情によりStand by Meのバーンa.k.a.斗真が浮かんでしまう)。
リチャ末はどんな役でもどんな格好でもどんな台詞や動きでも絶対に照れみたいなものが(見え)ないのが天才。
終わった後に、最初の囚人の番号がアドリブだったと(末がw)言っていてびっくり。リチャのアドリブもすごいしそれに自然に対応できてる末もすごい。(すごいしか言ってない)
大晴、歌苦手って言ってたけど、この声はAぇにも大事だとおもうんだ……。Aぇでいちばんじゃにーずアイドルな歌声を出せるひとだとおもってる。(そうかと思えば低い声も出せてそれもいい)
表情豊かというかころころ変わる表情がかわいいひとだとおもうんだけど、それが芝居にも上手く嵌まるようになってきたように思う。台詞や動きも。外部舞台やったらより吸収してきそうなので機会があるといいなあという勝手な願望。
佐野ちゃん、あらゆるスキルがたけえ。(知ってた、知ってたけど!)
やっぱり声量があるし滑舌もいいんだよね。めちゃくちゃ聞き取りやすい。
弟分とか、愛嬌(?)ある役が印象的なのは、こちら側の見方か本人の得意分野wか……。グレショーはここまで基本コメディだけど、違う雰囲気の作品だとどんな感じなのか観てみたいなー。
最後の人情出所前に門?を開けるときの歌、ものすごく上手い……ハモりがいい声すぎる……。ほんと、ガチのミュージカル(とは)とか、本人が得意としている分野の歌も聴きたいな……。
末、もスキル高いなー。
末の芝居って、どんなに末っぽい役でも絶対に末に見えない、んだよね。本人に寄せるタイプのひともいる(しそれはそれでいい)けど、末はそっちのタイプではない。(余談だけど、ちょっと意外だった。役としての在り方もだし、舞台上での存在の仕方も押し出すのではなく引き込むタイプっぽいのが。)
怖い役(最初の刑務官とか怖いヘルパーとか、ヒョウ柄以外の怖い役全部末なんだよな)も、狂言回しっぽいのも、コミカルなのも、全部やってのけて、思い返すとその場面で重要な役が多い、でも主人公より悪目立ちはしない。今回の作品に限らず、(外部とか一人で出る場合はともかくグレショー=Aぇとして6人で出る場合だと)振り回される側(主人公とか)ではなく振り回す側・ときどき出てくるでも物語を回す役、が多いのは、6人の中だと安定してるからなのかもしれない。あと複数の役を切り替えて演じられるスキル、もだね……。
リチャもだけど、見せ方が上手いのは、見え方を意識できてるからでもあるんだよねきっと。もちろん表現する技術もあってこそ、かつそれだけではないんだなーと。
いろいろ(?)書いたけど、今回はもう、最後の刑務官がしんどくて……(刑務官だけでも切替えぐい……)、それに全部持ってかれた……しんどっ…!
刑務官は客席に話しかける唯一の役なんだよね。ラストの出所シーンで客席に愛想振り撒いた後切り替わって顔上げたときには顔が違うし「89383、出所の日!」の声も違う…! 見送って「夢か、現か、幻か、さて人情さん、この先どんな試練が待っているのか…」までは人情を見てるのに「ねぇ?」が客席に向けてなの(これは演出だろうけど)怖い。笑ってるけど笑ってない。そこでまた切り替わって門?を閉めながら「受刑者たちは刑期を終えると出所できます。が、我々はずーっとここから出られないんです。あー、しんど」このあーしんど、がしんどい。しんどい。ところでこの門?を重そうに閉めるの上手いな……リチャ末佐野はパントマイムが上手い。パントマイム上手いと自然に見えるから気づきにくいけどつまり上手いんですよ……(日本語不自由か)。で、この“我々は出られない”って台詞。単純に受け取ると、刑務官はずっと(受刑者が入れ替わっても)刑務所にいる、ってことだろうけど。ラスト、出所した人情が歌う背後、格子の向こうからヒョウ柄が人情を見てる。ということは、格子のこちら側が人情が出所した現実で、格子の向こうは人情の過去もしくは無意識(おかんとかとかとか)なのか。つまり、刑務所(刑務官たち含む)も。門?を開けた3人、囚人ぽい服だけど番号はついていない。人情に話しかけもしないし表情もない。この3人は、最初に人情と一緒にいた囚人仲間ではなく、刑務所を表すコロスなのかも。……とすると、刑務官は、格子の向こうの人であり、かつ、それを自覚している…? えっ…しんど…………。
はーほんと配信されるようになってABC映らない地域でも観られるようになってうれしい。
欲を言えば舞台を一気見したいし、DVD欲しい……そのときはぜひ、舞台(通し)+稽古場で……。
演技者。も好きだったけど、あれはドラマで、グレショーは舞台そのものなので、よりダイレクトに自分の舞台というものに対する感情を刺激されるな……とおもったりもした。
