女がそんなことで喜ぶと思うなよ

『女がそんなことで喜ぶと思うなよ ~愚男愚女愛憎世間今昔絵巻』鈴木涼美(集英社eノンフィクション)

 

 

この本を薦めてくれたときに友人が言っていたこと。
大学まで言われてたこと・育てられてきたことと社会の実態が違う。もうちょっと言えば、高等教育を受けている我々は、女性差別などあまり感じない環境で勉強も仕事も同等にするのが当たり前という価値観で育ち、社会に出るとなったところで、話が違う!となる。
日本で育った女性としては恵まれた部類に入るであろう我々は、大学へ行くのも総合職で就職するのも家族から咎められたりしないし周囲もみんなそうしてるので違和感も特に頑張ってる感もなく自分もそうして、でもその先に、当たり前に進学して当たり前に就職した先はみんなが言ってたような対等な世界ではなかった。(正確に言えば就活も対等ではなかったが)
そういう意味で共感できるというか、これまでわたしはあまり目にしたことが無かった切り口だなと思った。ここで共感を覚えるのは、大都市が通学圏内(=都会へのコンプレックスがない)&進学校に通えた(=家庭が教育に理解があり本人の成績もそれなり)女性というそこそこ限られた人種だけなのかもしれないけれど。
念のため書いておくけれど、進学や就職に周囲の理解があったからって、大学までの間に女性であるが故の生きにくさや嫌なことがなかったということではない。ただ、女性であるが故のこと、ってのも色々あって、それぞれに環境による部分もある、ってだけの話。