ムーミンパパ海へいく

『ムーミンパパ海へいく』ヤンソン、小野寺百合子訳(講談社文庫)

ムーミンシリーズってわたし読んだことあった…?(知らんがな)
子どもの頃にあったかもしれないけど、記憶にないな…。

 

挫折、を受け入れる話、かなあと思った。
これ、たとえばわたしが子どもの頃に読んだとしてどう思っただろう。今となってはわからない。

表現が美しいなと思った。特にはっとしたのは、ムーミントロールが初めて夜中に灯台の階段を下りていくシーン。

きれいなながめでした。階段は下へむかってどこまでもおりていきます。まるで歴史以前の動物のがいこつのように灰色で、いまにもこわれそうでした。すその方は、暗やみの中にきえていて見えません。ムーミントロールの歩く一歩一歩ごとに、まわりのかべの上ではかげぼうしがおどりまくりました。こわいと考えるには美しすぎました。

(p.126 第3章 西風)