『美味礼賛 上』ブリア-サヴァラン、関根秀雄・戸部松実訳(岩波文庫)
よく覚えてないけどたしか、テレビで蠣が出てきたときに母がこの本では何ダースも食べてるとか言って引っ張り出してきた。
その話は、食物一般について>魚類について(p.129)に出てきたんだけど、昔は食前に一グロス=十二ダース=一四四個食べないと承知しない会食者が少なくなかった、とか言ってる…。
全般的に量がすごい。
ちなみに上巻終盤に入ってた著者が友人二人を招いたエピソードでは、朝食にそれぞれ二ダースの蠣を出してる…三人でじゃなくてそれぞれ…。その後、腎臓(そういえば何のか書いてないな)のくし焼き、トリュッフ入りフォワ・グラ、フォンデュ(卵とチーズをかきまぜたもの、とある。元はこれが二人を招いたきっかけ)、季節のくだものとジャム、デュベロワふうにいれたモカのコーヒー、リキュールが二いろ……朝食とは。
あと、竜涎香入りチョコレートなるものとか出てきて、一体どういうものなのか気になるw
食べるということへの執念がすごい。
食べる、ということでこんなに書けるのもすごいし、食べてる量もすごい。
(すごいしか言ってないぞ)
文章も面白い。ちょっと回りくどいような言い回しとか、(当時の)読者がみんな知ってるようなことは匂わせるような書き方にしてみたり、一歩間違えると鼻につきそうだけど、楽しく読めるし洒落てるなと思う。

