『グッド・フライト、グッド・ナイト』マーク・ヴァンホーナッカー、岡本由香子訳(ハヤカワ文庫NF)
ブリティッシュ・エアウェイズの現役パイロットによるエッセイ。
パイロットならではの知識と視点、そして詩的な視線と表現。とても素敵な本だった。飛行機に乗って窓の外を眺めたくなる。読みながらときどき、以前イタリアへ旅行した際の行きの飛行機で窓の下がずっとシベリアだったことを思い出した。何時間経ってもシベリアで、たまに町の明かりがあってまた何の明かりもない大地が広がっていた。
あと、著者はきっとすごく本を読んでいるんだろなあと思った。空や航空に関するものだけじゃなくて。それに、英米文学の基礎教養の幅広さと深さ…みたいなことも思った。
ジャケ買いだったんだけど、当たりだった。
一つだけ。
ロンドンからロサンゼルスへ飛ぶとき、出発点はもちろんイギリスだが、重い機体が最初の巡航高度に達する頃には国土の大部分が終わっている。続いてスコットランドの大都市エディンバラとグラスゴーがコンピュータ上に現れる。
(p.94 Wayfinding)
この「イギリス」はイングランドのことだよな…?

