『国家の神話』エルンスト・カッシーラー(講談社学術文庫)
神話とは何か、から、どうやって政治的な神話が登場したのか、政治的神話とはどういうものなのか、を概説する書、だと思う。
難しかった…!w
そもそも私に哲学的な知識や教養、語彙がない、ということも大きかったと思うし、
文章の難しさみたいなものもあったと思う。なんか、A、と言っている文章が意味しているのはBである、みたいな感じ。
訳者解説にも本文と似た印象を持ったので、この文体が筆者の特徴なのか訳者の特徴なのかは不明。(文庫版訳者あとがきはそこまででもないw)
人間の社会生活が危機におちいる瞬間には、つねに古い神話的観念の発生に抵抗する理性的な力は、もはや自己自らを信頼しえない。このような時点において、神話の時機が再び到来する。
現代の人間は、もはや自然力の呪術は信じないとしても、一種の≪社会的呪術≫にたいする信仰は決して放棄していないのである。
知的・倫理的および芸術的勢力が十分な力をもっているかぎり、神話は馴らされ、従わされる。しかし、ひとたび、それらの勢力が力を失い始めると、混沌が再び到来する。そのとき、神話的思惟が再び現われ、人間の文化的・社会的生活の全体を支配し始めるのである。

