『鬼切る太刀に咲き添ういばら』孤伏澤つたゐ(ヨモツヘグイニナ)
とうらぶは放置していたのに、試し読みを読んだら読みたくなってしまった…。
人に使われる刀ではなく人のような身体を持ってしまったということ、過去へ行き歴史に関わってしまうということ、とうらぶでは当然のことであり避けては通れない、けれど考えだしたら正解なんてないのであろう問題が美しく妖しい平安の闇夜の中に描かれていたなあと思いました。
「片腕」はアンソロでも読んでいたのですが、表題作を読んだ上で読むと、また全然違って…というのはおかしいか、上手く言い表せないけれど、また違う景色が見えるというか。表題作→片腕と読むことで、「あの右腕」という情報を脳は勝手に付加して読む。それが一層、妖しさ艶めかしさを増すように感じました。
表紙を捲ったときの煌めく緑も艶めかしくて美しいなと思いました。
あのー、自分の話であれなんですけど、秋に京都へ旅行する機会があって、そのときに旅のお供に持って行って読んだんです(感想書くのが異様に遅いのは見逃して…)*1。いつもとはなんだかちょっと空気が違って感じられる気がして、こういう旅もいいなあと思いました。
あと、たまたまなんですけど、晴明神社にも行ったので、一条戻橋!ってなったりとか、境内に貼ってある逸話の一つが茨木のことだったりとかして面白かったです。
晴明神社、昔行ったときより賑やかに明るくなってた気がしました。
あとこれも自分の話なんですけど(…)、そうか彼らにも利き手という概念があるのか、と思って。刀を扱うからそりゃあ右手なんだな、と思った、というたぶん私以外には何の意味もなさないであろうメモ…。
(自分左利きなので、映像でも何でも、特に文字を書くのにどちらの手を使っているか見てしまう…)
*1:201612についったーに書いたものを転記

