無何有の淵より

『無何有の淵より』孤伏澤つたゐ(ヨモツヘグイニナ)

 

たんぶらーに書いたのでリンクで。

http://satellite1-lei.tumblr.com/post/152190935066/無何有の淵よりを読みましたという話

satellite1-lei.tumblr.com

すごく惹き込まれてしまって、ずっと海の中にいるみたいだった。
ここには波音もなくて、波も水面も見えなくて、では海から遠く離れた陸なのかというとそれは絶対に違う、海の気配はすぐそばに、わたしをぐるりと包んでいて、だからきっとここは海の中なのだと。
語られているのが浅瀬であろうと陸であろうと、常にその感覚があった。
そのときどきでいろいろな青がわたしの周囲にあって、知らぬ間にいろんな海を巡ってしまったらしい。

惜しむらくは、もうこれらの物語を「新たに」読むことはできない。
けれど、きっと何度も読み返すのだろう。
その青に、その海に、その神に、僅かにでも触れんとして。

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ヨモツヘグイニナの孤伏澤つたゐさん主催の、深海×神話アンソロジーです。
試し読みを読んだときから、これは是非読みたい…!と思っていて、テキレボ4で脇目も振らず買いに行きました。(落ち着いて私)

試し読みまとめ

装丁もすてきなんですよ…。
孤伏澤つたゐさんのご本は薄紙で包んでマステで止めてらして、そうかこの紙をカバーとして巻くこともできるな、と思ったのですが、電車or休憩時間に読むつもりだったので鞄の中で破けたりしたら悲しいなと思って、少し厚手の紙を巻いて読みました。
そうそう、薄紙を止めてるマステもこの本と合わせてあってとてもよかった…。

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濃紺を塗り込めた空のこの夜はいつか過ごしたあの海の底